事故の衝撃や経年劣化などによって、車のボディにはヘコミやキズ、サビなどが見られるようになります。これらを修理する作業を鈑金塗装といいます。

仕事内容は、事故車のフレーム修正・サビや色のむら修正・純正カラーの変更など非常に幅広く、クライアント様の依頼・要望によって異なります。

そのため、応用次第で様々な作業に従事して車の外装修理に携わっていきます。車が走るための心臓部分を修理する整備士とは異なり、鈑金塗装職人は車の見た目を整える役割を担っているため、色の調合センスやフレーム修正・外装ヘコミの修正への高い技術が求められます。

鈑金塗装は、外装の修理というシンプルな仕事に見えて実はとても奥が深い職業です。修理後、いかに元通りに見えるか、気にならないようにするかという技術が求められるので、ただ新しくすればいいというわけではありません。

例えば、ドアだけを新品にしてしまった場合、色目のバランスもおかしくなりますし、新品の部分が浮いて見えてしまいます。
そういった点も考えて、全体のバランスを見ながら作業をするのが鈑金塗装なのです。

また、本来あるべき車のボディに戻す作業は、クライアント様から「ありがとう」「元より綺麗になったね」という感謝の言葉を頂くことがあります。職人としての技術力を認めてもらえた瞬間であり、これほどやりがいを感じる瞬間は、他の職業では中々味わえない魅力だと思います。
精密機械のような技術によってクライアント様から頂ける感謝の言葉は、満足感や喜びもひとしおなのです。

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